住民から 無駄削減の声 長浜で 増税説明会

今日19日の中日新聞も、 昨日 開かれた政府の対話集会を 伝えました。(こちら

住民から 無駄削減の声 長浜で 増税説明会

 全国のトップを切って 長浜市の曳山(ひきやま)博物館で 18日に 開かれた政府の対話集会 「 明日の安心 」。

安住淳財務相は 「 消費税を上げる説明は 心苦しいが、 老後の安心社会をつくることが 景気の浮揚にも つながる 」 と 語り、

消費税アップを柱とする社会保障と税の一体改革に 理解を 求めた。

市民からは、 むだの削減を 求める意見が 上がった。 

 男性12人、 女性3人の計 15人が 参加。

会社員や高校生、 医師らで、 地元の長浜市民が多く、 インターネットで応募し、 財務省が選んだ。

地方に住む人の意見を 顔と顔を合わせて じっくりと話し合いたいという 安住氏の意向で、 長浜での少人数による集会となった。

 安住氏を囲むように 車座になった集会では、 東近江市の保育士 山田妙子さん(55)が 手を挙げ

「 税収を上げるだけでなく、 福祉の政策も 手をつけてほしい。 貧困や就労支援の制度改革が必要 」 と 安住氏に求めた。

息子とともに参加した 長浜市の無職 引山則尚さん(68)も 「 役場の規模を縮小するなど、 支出も 改革してほしい 」 と 続いた。

 大津市の陶芸家 山田晶さん(52)は 「 ギリシャのような 財政破綻を防ぐためには、 増税は 必要だと思う 」 と 主張。

最年少の大津市の高校生 鳥淵あすみさん(18)は 「 税の制度を分かりやすく 説明してほしい 」 と 要望した。

 会場外の商店街では、 増税に反対する地元団体が チラシを配りながら 「 消費税が増えれば 商店街の暮らしが 壊れる 」 と 訴えた。

市民が自由に傍聴することができなかったことに 「 対話集会は公開にすべきだ 」 と 声を上げていた。

 終了後、 参加した大津市の医師 東昌子さん(49)は 「 税の話ばかりで 社会保障の中身の議論がなかったのは 残念 」 と 指摘。

安住氏は 「 政治 ・ 行政への長年の不信感があり、 消費税が きちんと使われ、 われわれに 身を切る覚悟が あるのか 問われている。

それらを クリアしていけば、 理解いただけると思う 」 と 手応えを 語った。

 財務省によると、 今後も 対話集会は 全国で 各地で開き、 結果は 徴税や福祉政策の検討に 生かす。


安住淳財務相を囲み、意見交換する市民15人=長浜市の曳山博物館で

(中尾吟、森若奈、塚田真裕)