60歳以降も働き続ける時、いつから年金をもらえば?
60歳になっても 満額の年金が支給されなくなり、働き続けざるを得ない人が増えました。
そのような人の中には、いつから年金を貰うのがいいのか悩んでいる人が多いようです。
年金者組合東京都本部機関紙3月15日号に参考になる記事が掲載されていますので 紹介します。
60歳以降も働き続ける時、いつから年金をもらえば?
Q 昭和28年2月生まれの59歳女性。
来年から厚生年金が支給されますが、60歳以降も 現在の仕事が続けられますので 年金を貰わない積もりです。
いつから貰ったら得なのか 教えて下さい。
A 60歳から65歳まで支給される年金は 「特別支給の老齢厚生年金」 といい、
貰わなくても その後の年金額が増えることは ありません。
(申請しないと貰えず5年で時効になる)
貴女の場合、 60歳から支給されるのは 報酬比例部分の年金で、 64歳からは 定額部分も支給され この時点で満額となります。
65歳になると、「老齢基礎年金」と「老齢厚生年金」になり、この時に「貰う、貰わない」選択が出来ます。
65歳の誕生月の3か月ほど前に 日本年金機構から通知がきます。
何も記入せず返送すれば 支給が継続し、 返送しなければ支給が停止し 全部が繰り下げに なります。
この他、 基礎年金だけを貰い厚生年金は繰り下げる(貰わない)、
それと反対も可能で、 その事を○で囲んで返送します。
繰り下げ期間は12か月から60か月で、 66歳以降に申請した次の月から支給され、 繰り下げ1か月につき O.7% 増額されます。
人間いつまで生きるか判りませんが、日本女性の平均余命は65歳時で24年ですので、
平均まで生きる自信があり、別の収入や預貯金などで年金に頼らず生活出来る方は 繰り下げを選ぶのもいいでしようね。
(都本部 加藤勝則)