「 原発関係連続講演学習会−その 3 」 いよいよ明日
日本科学者会議(JSA)滋賀支部主催の「原発関係連続講演学習会−その3」 が 明日 開催されます。
日時:2012年5月19日(土)13:30〜16:50
場所:草津市立市民交流プラザ・大会議室(132席)
(JR南草津駅前南、フェリエ南草津5階、草津市野路1丁目15-5、電話:077−567−2355)
昨年3月11日の大震災に伴い爆発事故を起こした福島第一原発は、
今も 毎時1000万ベクレルという高濃度の放射能をまき散らし、
まさに 泥沼の状況を来たしていますが、
関電や政府は 滋賀県から30km以内に位置する大飯原発の再稼動の動きを強めています.
しかしながら、 敦賀湾の海と陸の活断層の連動により、 従来の想定の2倍以上のM7.4級の大地震が起こる可能性が指摘され、
SPEEDIによる拡散予測で、京都府や滋賀県にCsが飛散することが明らかになるなど、
ひとたび、原子炉が破壊されて放射能が拡散されれば、
琵琶湖の放射能汚染の状況次第では、1400万の京阪神の住民が居住できなくなり、
日本の誇る歴史や文化を担う京都や奈良も 壊滅的な被害を被る恐れがあるなど、
日本のみならず 世界的な損失となることは明らかです.
そこで 今回は、地元の福井大学に在職中から原発の問題点や危険性を直視し、
最もよく若狭湾の原発問題を知る科学者として知られる、科学者会議会員の山本富士夫さんに 講演をお願いしました.
なお、約2時間ほど豊富な図や写真を用いた詳しい講演をしていただき、15分の休憩後、
約1時間の質疑応答時間を設け、参加者からの様々な疑問や意見を伺うなどして、若狭湾原発群の危険性をより深く認識する場にしたいと考えています.
講演者からのメッセージ
若狭湾沿岸には商業炉が13基、他に高速増殖炉「もんじゅ」と廃炉決定済みの「ふげん」があり、その集中密度(面積あたりの基数)は世界一です.
講演では、原発災害を引き起こす4大トリガー(起爆的な要因)について紹介し、
続いて、若狭湾原発群の中の1基でも災害を起すと、収束のための制御が不可能になり、
危険性が極めて高くなる若狭湾原発の特殊性について説明します.
たとえ、福島原発災害の教訓を活かしたとしても、再稼働は認めるべきでなく、
すべての原発を停止・廃炉とし、原発に依存しない地域社会づくりを目指す必要があることを述べたいと思います.
講演者のプロフィール : 1940年福井県生まれ.福井大学を経て大阪大学大学院修了(工学博士).1991年福井大学教授
(専門は原子炉内の熱流動、管内流等の実験流体力学および数値流体力学).
工学部長等を歴任し 2006年定年退職(福井大学名誉教授).日本科学者会議・福井支部代表幹事.
1,200人が参加した「3.11さよなら原発福井県集会inつるが」の呼びかけ人代表.
参加無料(事前登録不要)、
問合せ先(小島):tel,fax:077-589-3724, akrkojima@ybb.ne.jp