彦根西高校をつぶす理由はない!
滋賀県立高校の統廃合を許すかどうか・・・緊迫した事態になっています。
「県立高校の統廃合を考える会」 の 9月6日付け速報を紹介します。
この夏休みに23日間にわたる行動を展開した「彦根・愛知・犬上の高校を守る会」 は、
9月5日、 河原教育長・嘉田知事に高校再編原案の白紙撤回を 申し入れました。
同会は、ずっしりと重い厚さ30センチ及ぶ7255筆の署名 を 手渡しました。
短期間での多数の署名集約は、 彦根地域の統廃合に対する思いが、 昨年以上に 高まっていることを示しています。
申し入れは 同会の竹腰さんと八田さん、 「県立高校の統廃合を考える会」 の 瀧上さん と 杉原さん が 同席しました。
溢れた生徒は どこへ行けばいいのか
◇竹腰 「彦根市では子どもが増えるのに、西高を減らせば 生徒は どこへ行けば いいのか。
路頭に迷う子どもが出ることを 心配している。
少人数の方が教育効果が上がる。
『西高に来てやっと自分の居場所を見つけた』 と 言っている生徒がいる。
西高の 『学びの共同体』 の ような取り組み を大 事にすべきだ。
学校を減らすのではなく 35人学級に すべきだ。
教育のお金を削っていいことはない」
ほとんどの人が抵抗なく 署名してくれる
◇八田 「自分が西高に30年間つとめた個人的な思いもあるが、
それだけでなく、市内を 署名に回ると、他とは違い、この署名は、ほとんどの人が 抵抗なく してくれる。
126年の歴史 と 伝統 が あり、今も がんばっている。
子どもが減ったり、お金がなくて どうしても 学校を減らさなくてはならない時には、統廃合の対象になるのも 仕方ないが 、そんなことは ない。
何故、西高が 統廃合の対象になるのか、 どうしても分からない 」
◆河原教育長 「……子どもの数は 20年間 ずいぶん減ってきた。
魅力と活力ある学校づくり、子どもたちのことを考えて 、皆さんの 意見を聞い て計画案 を 考えている。
彦根は 生徒 が 増えると言うが 、生徒数は 全県や湖東全体で 考えている。
生徒募集定員は 問題が出ないよう 総合的に 考える」
◇竹腰 「魅力と活力。
今、教育長が 言ったことと 西高をなくすことは 矛盾する。
子どもたちのためというのなら、 少人数で 丁寧にすすめる西高のような学校が 大事だ」
◆教育長 「……魅力と活力ある学校。 子どもたちのことを 考えて……」
子どもが増えるのに 何故
◇考える会 「中卒生は 数年後には 150人増え、15年後には 120人増え、3クラス増やさなければならない。
その時に 3クラス減らす理由は 何か。
学びの共同体は、 県議会で知事も全県に広げてほしいと言っているのに 何故 西高をつぶすのか。
この2つを 答えてください」
◆教育長 「……皆さんの意見も聞きながら、原案を修正しながら 案を検討している」
9月中旬に 計画案を発表するのか
◇考える会 「当初の予定通り 9月中旬に 計画案を 発表するのか」
◆教育長 「……」
◇八田 「長浜では 第2次提言を急いで出すとしており、その前に 原案を出す訳には いかないでしょう」
◆教育長 「……今、色々なことを含めて 検討している」
県教委は 9月中旬に 再編原案を 発表すると しています。
しかし、長浜市が 第一次提言に続いて、第2次提言を 9月中に 提出する模様です。
少なくとも、これを無視して、県教委が再編案を提案することは 許されません。
また、県教委は、急遽 、「長浜高校の福祉学科をなくす」 動きを 表面化させています。
統廃合のためなら 何でもする。
県教委のなりふり構わない姿勢は、新たな反発を 招いています。