県立高校の統廃合 で 緊急デモ
今日10月4日、県議会の常任委員会で県教育委員会が高校統廃合案の説明を行い、議論が始まりました。
こうした情勢を受けて、県立高校の統廃合を考える会などは 今日、県庁包囲の緊急デモを行いました。
年金者組合彦根・愛犬支部から支部長をはじめ3人が参加しました。
デモに先立ち、「県立高校の統廃合を考える会」 の 杉原秀典氏は次のように訴えました。
今回の高校統廃合案は、信楽高の分校化が止まるなど、皆さんの運動と地域の声が大きく響いている側面があります。
長浜北西高の定時制、彦根工業高の定時制の廃校が止まりました。
しかし、知事と教育委員会が統廃合の本格的な実施を第一段階として進めようとしているところをしっかり見る必要があります。
長浜北高を長浜高と統合して、学校規模を8クラスに、
県教委は、6から8クラスを適正規模と言いながら、9クラス規模の高校を大胆にも作ろうということですから、
全県に8クラス、9クラスの高校を作っていくならば、全県で10校以上がつぶされていくことになります。
大津市や湖南地域は安心しているかも知れませんが、統廃合問題はこういう大規模化の方向をもったものです。
実施要綱の中には、これは第一期の計画で、次期以降は今後定めるとしていますので、
これから大きな統廃合の嵐が予感されるのです。
しかし、皆さんの声が響いているのは事実であります。
県教委も知事も困っています。
8クラス、9クラスの高校も直ぐには、おいそれとはいきません。
今日のデモは県庁の周りを回って県議会議員の皆さんに呼びかけたいと思います。
「高校統廃合をやめよ!」 「長浜北高を守ろう!」 「彦根西高を守ろう!」
「高校のマンモス化をやめろ!」 「地域の高校を守ろう!」
「全県1学区を見直せ!」
「知事は県民の声をきけ!」 「教育長は県民の声をきけ!」 「県議会は県民の声をきけ!」
デモの後、杉原秀典氏は 今後の運動について、次のように訴えました。
県教委は長浜に新しい高校を建てると言いますが、長浜市長は別のことを言っています。
そして、県会議員はまた別のことを言って、「三つ巴」 に なっています。
落ちつかないんです。
新しい混乱が始まっています。
その裏には、地域のみんなの「長浜北高を大事にしたい」 と いう思いがあります。
彦根では、これまで声の余り無かった彦根翔陽高の中から、後援会、PTA の中から
「9クラスの高校なんて、とんでもない」 と いう声が、大きな盛り上がりを見せています。
県教委は、「総合学科の9クラスでどんな授業をするのか」 の 説明が求められますが、
これは、出来ない計算です。
能登川高の総合単位制も、知れば知るほど見通しの無いものになってきています。
新しい段階で、新しい矛盾が出来てきています。
10月12日、彦根勤労福祉会館で集会を開きますので、
大いに 新しい闘いを組みたいと思いますので、ぜひ、ご参加下さい。