<原発いらんねん、おしゃべりウォーク ひこね> と 「いますぐ原発ゼロへ」 講演会

今日11日は 彦根市内で、原発ゼロを目指す二つの取り組みがありました。

まず 午後2時から 彦根市立図書館前に集まり 原発いらんねん、おしゃべりウォーク ひこね> を 行いました。

これは、 岡田涼子さん と 「ひこね子どもと明日を守る会」 の 呼びかけで行われているもので、今回で3回目となります。

今日は、時折り強い雨が降る中、30人以上が駆けつけ、

参加者がそれぞれの思いを報告した後、井戸謙一弁護士の話を聴きました。

井戸弁護士は、福島県で切り干し大根からセシウムが検出された問題について、次のように報告しました。

福島県農業試験場で 切り干し大根の検査をしました。

干す前の大根からは セシウムは 検出されませんでした。

それを機械乾燥したものと 軒先に吊るして乾燥したものを 検査したところ、

機械乾燥したものは セシウムが ゼロベクレルでした。

ところが、軒下乾燥したものからは、1キロ当たり3400ベクレル検出されました。

ということは、空気中にそれだけ セシウムがあるということです。

福島の子ども達は 呼吸しながら、そのセシウムを体内に取り入れているということです。

この重大なニュースを マスコミは 殆んど報道しませんが、

福島県内のお父さん、お母さん達の間では、じわりじわりと そういう情報が広がっているので、

皆さんは 不安に思いながら 生活を続けています。

まだまだ 情勢は流動的ですが、粘り強く声を大きくして頑張っていきたいと思いますので、

どうか よろしく お願いします。


この後、関西電力彦根営業所前を通り、JR彦根駅までパレードしました。

原発いらない! 大飯をとめよ! 放射能いらない! 琵琶湖を守れ! 政府と東電、責任果たせ! 

次回は12月11日の予定です。 寒い時ですが、頑張りましょう!


午後4時から、彦根勤労福祉会館で 「いますぐ原発ゼロへ」 学習講演会 が 開かれ、約60人が参加、

井戸弁護士から1時間30分にわたり、じっくりと講演を聴きました。

井戸弁護士は、福島の放射能被害の実態と政府の対応の問題点を詳しく説明した後、最後に、憲法との関係について 次のように訴えました。

3・11の後、憲法をあらためて読み直してみて、

日本の憲法は 良く出来ているなあと 改めて思いました。

「この憲法が 国民に保障する基本的人権というのは、・・・ 現在 および 将来の国民に 与えられる」

「現在 および 将来の国民に対し、侵すことの出来ない永久の権利として信託されたものである」

と、ちゃんと 書いてあるんですね。

私は、ずっと 法律の勉強をしてきたんですが、今回まで このことに気がつきませんでした。

ただ、将来の国民は、その権利を守るために、いま 何も出来ませんから、

将来の国民の権利を守るために何か出来るのは、いま 生きている我々しかない訳です。

そして 憲法は、「国民の不断の努力によって、これを保持しなさい」 と 書いているわけですから、

出来る事は、やっていかなければいけない。

行政が 全く動かないので、民間レベルで福島の子ども達を長期間、西日本などに来てもらい保養してもらう取り組みをしています。

日本中に廃校になった校舎がたくさんあるので、学校ぐるみ、クラスぐるみで移転することは可能です。

それ位のことは 復興予算のごく一部を使うだけで 可能なのです。

これは 緊急の課題です。

これは、福島だけの問題ではなくて、若狭の原発が爆発すれば 我々の問題でもあるのですから、

そういうことにならないよう、それぞれの立場で 頑張っていただきたいと 思います。

私も、弁護士として、今後も やれることは やっていきたいと 思っています。。