福島からの報告

年金者組合福島県本部の機関紙5月号が届きました。

相馬支部といわき支部からの報告をそのまま転載します。
  

「被災地より」 (相馬支部 西啓太郎支部長)

 それは相双民商などと一緒に「重税反対統一行動」に参加し、集会を終え外に出た時でした。

突然、激しい地震に襲われ、私は悲鳴を上げて屈み込みました。

同時に、福祉センターの大きな窓ガラスが膨らみ、液状化した地面からも勢いよく水が噴き出すなど、とても怖い状況になりました。

 しかし参加者一同、体制を取り直しデモ行進に出発しました。

行進途中、「津波」の情報が伝わり、一同不安が高まりましたが、相馬税務署に到着し集団申告を行い、年金者組合は個人請願書を手渡しました。

 数日後、浸水の被害を受けた2人の組合員を見舞いに訪れましたが、途上に見る悲惨な津波の爪痕に言葉も出ませんでした。

特に、相馬の磯部、鹿島の沿岸は何も残っておらず、ほんとうにひどい状態でした。

 その上、原発事故による放射能の影響が心配されます。

多くの死者、行方不明者、そして市内8ヶ所で避難生活を送っている人など、わが街相馬市も大変な状況が続いていますが、救援支援共同センターを立ち上げ、救援物資などを届け感謝されています。
        

「大震災 いわきからの報告」 (いわき支部 木村清治書記次長)

3月11日午後4時46分、東日本大震災が起きた。

約6分間に及ぶ大地の揺れと地鳴りは、今もって記憶に生々しい。

 いわきの沿岸にも、地震による大津波が襲いかかり、命が奪われ、家々が押し流され、想像を絶する大きな被害を受けました。

 四倉海岸近くに住んでいた年金者組合員の保田義明さんの家は流され、保田さんと奥さんの命が奪われました。

訪問する度に玄関先で見た小原流の見事な生け花をもう見ることは出来ません。

ご冥福を心からお祈り申し上げます。

また、四倉分会組合員の坂本チエ子さんの家は大きく傾き、住むことは出来なくなりました。

 その他、いわき支部組合員の被害状況は、家屋が傾き危険状態が1件、店舗浸水(Im)1件、屋根瓦崩壊落下、壁・タイル崩壊など14件、塀崩壊3件、転倒して右手骨折(全治1ヶ月)1人などが報告されています。