嘉田知事、政府方針批判の裏表
昨日6月21日、NHKが「知事 原発で政府方針批判」と、次のように報じました。
海江田経済産業大臣が定期検査中の原子力発電所の運転再開を地元の自治体に求めたことについて、嘉田知事は 「原発を安全とする論拠が信じられない」 として原発の運転再開を目指す政府の方針を批判しました。
東京電力福島第一原子力発電所の事故のあと、全国で定期検査中の原発の運転再開のめどが立たないなか、海江田経済産業大臣は地元自治体に原発の運転再開を求めましたが、関西電力の美浜原発などが設置されている福井県の西川知事は運転再開を認めない考えを改めて示しています。
これについて滋賀県の嘉田知事は21日の会見で、▼福島第一原発が津波の前の地震で、どの程度損傷していたのか情報公開が十分されていないことや、▼滋賀に隣接する福井県にある、敦賀原発や美浜原発の古さの問題を指摘しました。
そのうえで 「海江田大臣が浜岡原発以外は安全ですと言って頂いても、若狭の人が信じられないのと同じくらいに私も信じられない。1400万人の関西の皆さんの命を守る意味からしてできるだけ早くハイリスクな原発はやめて欲しい」 と述べ、運転再開を求める政府の方針を批判しました。
また、原発に頼らない代替のエネルギー政策を関西広域連合としても検討する考えを示しました。
このニュースは、知事自身の映像つきで流されましたので、事実だと思います。
知事は 「記者会見」 という公開の場で、テレビカメラに向かって、堂々と政府を批判したのです。
そこで、思い出すのは、6月2日、年金者組合が知事宛ての請願書を提出した時、県の担当者が言った言葉です。
私たちが 「年金を改悪しないよう国に要請してもらいたい」 と請願したのに対する回答です。
「年金については、国の法制度なので県がどうこう言うのは難しい」 と突っぱねたのです。
県は、都合の悪い時は 「国を批判」 し、都合の良い時は 「国の制度だから批判できない」 と国のせいにして逃げているのです。
結局、年金を改悪し高齢者をいじめることは、 「嘉田知事にとって都合の悪いことではない」 ので、「どうこう言うのは難しい」ということなのです。
「年金の改悪」 を国のせいにして、自身の立場をごまかすのはやめて欲しい。