年金者組合第20回定期大会の報告


全日本年金者組合の第20回定期大会が2年ぶりに、6月16日・17日の2日間、静岡県熱海市内で開催され、全国から代議員など約300人が出席しました。

今回の大会は、10万人組合を実現して初めての大会であり、この力で、6年で20万人組合をめざすとりくみ、重大な情勢の中で最低保障年金実現や社会保障を改悪させない運動を強める決意を固め合いました。

開会あいさつで篠塚多助中央執行委員長は、次のように訴えました。

東日本大震災原発災害という未曾有の困難のなかで、年金者組合も全国で救援募金に取り組み、2200万円余を集め、被災者に届けました。

5月末から6月はじめには、被災3県に調査、激励の訪問団を派遣し、未だ震災の爪痕が残る現地の実状を目の当たりにし、復旧復興の決意を新たにしました。

このような困難な中で、全国10万人の組合員は、被災地に思いをはせながら春の仲間づくり月間に取り組み、現在10万4千人の組合に前進しています。

運動と仲間づくりに確信を持って前進しよう 」

大会は 「最低保障年金実現を中心とする運動方針案」 および、「仲間づくりと組織活動強化方針」 の提案のあと、2日間にわたって、参加代議員の活発な討論がおこなわれました。

まず、岩手、宮城、福島の被災3県から、生々しい報告と全国からのいち早い支援が喜ばれたという感謝が述べられました。

念願の1万人を突破し、大きな成果をあげた神奈川の経験、

共同墓所建設のとりくみ、

8年連続で自治体要請行動を成功させた経験、

ひとり世帯の調査をした経験、

サークル・同好会の発展で 「楽しくて楽しくてしようがない」 という中で仲間が増えている経験、

90歳以上の方の訪問記を出し支部で喜ばれている話、

街頭でチラシを配って呼びかけ仲間を増やしている経験、など、33人の討論は、多彩で今後の運動への示唆に富んだものでした。

討論、執行部発言のあと、大会は提案された運動方針と組織強化方針を満場の賛成で採択しました。

今後二年間の運動の先頭に立つ役員選出選挙がおこなわれ、篠塚多助中央執行委員長、冨田浩康書記長などが選出されました。

滋賀県本部から、谷悦男委員長、佐々木伸次書記長、奥村文子執行委員が代議員として出席し、仲間づくりで 「拡大率7位」 と機関紙コンクールで 「入選」 という2部門で表彰を受けました。

(全日本年金者組合のホームページから、記事の一部と写真を転載)