活断層の真上に原子力発電所をつくった 「裏技」 は?

原発問題住民運動全国連絡センター代表の山本雅彦さんが5月10日、「原発問題講演会」 (彦根勤労福祉会館) で行った講演で、次のような話を聴きました。


敦賀原子力発電所敷地の真下には、浦底断層が通過しています。

当初の通産省は、「活断層が集中する所には、原子力発電所をつくりません」 というパンフレットを出していました。

しかし、浦底活断層の真上に原子力発電所が建設されました。

そこには、 「裏技」 があったのです。

国土地理院が 原発をつくる前の1963年6月に撮影した航空写真には、「浦底断層」 が写っていました。

谷が途切れていて 明確に断層だと分ります。

この写真が出まわると 原発をつくれないということで 隠したのです。

政府は 電力会社とグルになって、活断層を隠して 耐震指針を低く見積もり 原発をつくりました。

最近になって、国土地理院が この航空写真を明らかにして この 「裏技」 「ごまかし戦術」 が判明したのです。

美浜原発の直下に 「C断層」 があり、 「もんじゅ」 の真下にも活断層があります。


それにしても 「原発利益共同体」 に、国土地理院まで加わっていたとは 驚きです。

山本雅彦さんが 5月10日の 「原発問題講演会」で行った講演要旨は、 年金者組合 彦根・愛犬支部の機関紙 「ねんきん」 に連載中です。



山本雅彦さんの講演会資料から