年金相談で年金者組合に加入!

遺族年金を受給中されているNさん(75歳の女性)から 相談を受けました。

Nさんの夫は、30代の時に 若くして亡くなりました。

その後、女手一つで子どもを育て、たいへん苦労されたそうです。

今では、夫が厚生年金を87ヶ月納めていたということで、遺族年金を受給しています。

数年前、夫が結婚前にも勤めていたらしいということが分り、年金事務所に調べてもらいましたが、最初は、見つかりませんでした。

何回も調査を頼んでいたところ、遂に13ヵ月の年金記録を見つけてくれました。

厚生年金を87ヶ月納めていたという記録が、100ヶ月に増えたのです。

遺族年金の差額をさかのぼって受給できると期待していましたが、年金事務所から 駄目だという通知が来ました。

折角、「消えた年金」が見つかったのに、増額されないのは納得できないという相談です。


早速、委任状を持って 年金事務所へ相談に行きました。

相談員が調査したところ、Nさんの夫は87ヵ月納付ですが、300ヵ月納付したものとして、300ヶ月分の遺族年金を支払っているというのです。

ですから、87ヶ月が100ヵ月に増えても、300ヵ月分を支払っているので、これ以上は増えないということです。

Nさんと夫のそれぞれの年金記録と、該当する規則をコピーしてもらい、Nさん宅に戻り説明すると、納得していただきました。


そして、「日本の高齢者が何故もこういじめられるのか?

それは、高齢者の組織が小さいからだ。

滋賀県の年金者組合は年金支給日毎に、県庁前で座り込み集会を開いて抗議している。

もっともっと、年金者組合を大きくしなければ、高齢者の年金も医療も生活も守れない」

等々の お話をしたところ、即、年金者組合に加入していただきました。

その上、1年間の組合費を前払いでいただきました。

Nさんは脳梗塞で入院し最近、退院したばかりで、出歩くことができず、話し相手がなくなりました。

「これからは、年金者組合の仲間と気楽に話し合いましょう」 と 約束して帰ってきました。