「仏教徒平和のつどい」

滋賀県 愛知(えち)郡 愛荘町(あいしょうちょう)の 秦荘東(はたしょうひがし)仏教会 「四恩会」(しおんかい) は 今日8月21日、「ハーティーセンター秦荘」 で 「第17回仏教徒平和のつどい」 を 開きました。

第一部の「全戦没者追悼法要」 では、四恩会の安孫子義昭会長(年金者組合彦根・愛犬支部副委員長)が、法要の趣旨 「表百」(ひょうびゃく)で 次のように述べました。

「人類の歴史は、戦争の歴史であり、とりわけ20世紀は 戦争が絶え間なく繰り広げられ、数え尽くせないほど多くの尊い生命が 失われてきました。

仏教界も 教義をねじ曲げてまで 国の戦争遂行政策に加担し、戦場に送り出すのに一役を担う過ちを犯しました。

戦争は、人類最大の罪悪であり 不幸であります。

亡くなられた全ての方々を想い、追悼の心を新たにするとともに、その悲しみを、悼みを、ただ肉親の情にとどめず、国を越え、民族を越えた想いとし、非戦・平和への行動とし表さねばなりません。

真の平和と安穏の世界の実現に向って、努力、精進を致すことを決意し、ここに全戦没者追悼法要を行います」


第二部では、「エクレール お菓子放浪記」の原作者 西村滋さん(86歳)の 講演を聞きました。

両親が滋賀県出身の西村さんは、幼くして両親を亡くし、厳しい放浪生活をおくりました。

西村さんは、空襲の体験や母親への想いなど 感動的なお話をした後、「琵琶湖周航の歌」 を 歌いました。

秦荘の仏教徒が、こうした「平和のつどい」 を 17年間も続けられていることに、敬意を表したいと思います。