彦根で春闘討論集会

今日 1月28日 (土)、 彦根市内で 「2012 国民春闘 滋賀県共闘会議 」 の 「 春闘討論集会 」 が 行われました。

全労連の寺間誠治 政策総合局長が 「 歴史的転換の時代に直面した 2012年春闘 」 と 題して講演。

寺間氏は、 現在の雇用情勢を 次のように 分析しました。

偽装請負、 偽装雇用、 偽装管理職など、 悪質な非正規雇用が はびこる中、

最近では、 正社員でも非正規でもない 「 多様な正社員 」 という雇用形態が現れる始末。

こうした企業の 「 偽装 」 に 対し 「 ディーセント ・ ワーク 」 ( 働きがいのある 人間らしい仕事 ) の 実現をめざす闘いが 進んでいる。

労使一体 ・ 強調主義の企業別労働組合に対する 青年労働者の絶望が 広がり、

新しい労働組合運動 「 労働組合ルネサンス 」 が 前進しつつある。


この後、 桂福車さんの落語 「 名ばかり管理職 」 が 披露され、会場は 笑いに 包まれていました。


今日の集会で 気になったことが あります。

それは、 寺間氏が紹介した 政府の内閣調査室が 1948年6月4日に出した 「 心理戦の基本問題 」 と いう文書です。

その一節を 紹介します。

「 表現は 確固不動の信念をもって なされねばならぬ。

くだくだしい理屈は 要らない。

ただ 感情にのみ訴えて、 できるだけ安直簡明に、 同じスローガンを 繰り返し 聞かせるべきである。

その真髄は 扇情にある。

そして また 宣伝は 真実でなくてはならぬと 言うが、 必ずしも そうではなく、 大切なのは それを断言するときの 『 態度 』 である。

『 黒 』 も ハッキリと 毅然たる態度で 『 白 』 だと断言すれば、 聞いている者は、 あれ程 自信ありげに言うのだから 灰色ぐらいかと 思い、

それを 断乎 反復していれば、 遂には 『 白 』 だ と 信じてしまう 」


この文書の見本が、かつての小泉首相や 現在の橋下大阪市長では ないでしょうか。

また、 「 原発なしでは 電力が不足する 」、

「 日本は 財政危機なので 消費税を上げないと 国が滅びる 」

「 年寄りは 金持ちだ 」

「 このままでは 若者が年寄りの犠牲になる 」

このような 単純な 「 デマ 」 が 政府、 大企業、 大手マスコミによって 繰り返し 宣伝されるのは、 彼らの 「 心理戦 」 だったのですね。

それにしても、 このような ヒトラー顔負けの文書を 政府が 公表するとは 驚きです。

正直と言えば 正直ですが、 これでは 子どもに 「 道徳 」 を 説く資格は ありませんね。