消費税 10% に 向け 「 猫だまし 」

NHKは今日、「 低所得者の年金加算案など決定 」 の ニュースを流しました。(こちら

政府・民主党は、社会保障と税の一体改革で行う年金制度改革について、

所得が低い高齢者の年金額に、一律、月6000円を加算して支給することや、年収が850万円を超える高齢者の基礎年金を減額することなどを決めました。

厚生労働省は、21日、民主党の作業チームの会合で、社会保障と税の一体改革で行う年金制度改革のうち、議論が先行している部分についての案を示し、了承されました。

それによりますと、消費税率が10%に引き上げられるのに合わせて、低所得の高齢者の基礎年金に、一律、月6000円を加算し、

さらに、所得が低いため保険料免除の手続きをとって受け取る年金額が低い人には、最大でおよそ1万円を上乗せして支給するとしています。

加算の対象となるのは、家族全員の市町村民税が非課税となっている、年金と所得の総額が年およそ77万円以下の高齢者で、保険料の未納期間があった場合でも加算は減額しないとしています。

一方、高所得の高齢者については、年収が850万円を超えると基礎年金の支給額が減額され、1300万円を超えると、半額まで減額するとしています。

政府は、さらに、サラリーマンと公務員の年金の一元化や、パートなど非正規労働者の厚生年金への加入条件の緩和などについても今の国会で実現したいとしており、民主党側と調整を急ぐことにしています。


「 猫だまし 」 とは、 相撲の立ち合いと同時に、相手の目の前に両手を出して叩き、相手の虚をつく奇襲戦法。相手がひるんだ隙に、有利な体勢に持ち込むのが狙いです。

消費税を10%に上げたいがために、 「 低年金者の年金を増額します 」 などと 言うのは、 「 猫だまし 」 そのものでは ないでしょうか。

年金を 6000円 増額してもらっても、 その分は、 家族全体で考えると 消費税倍増で吹き飛んでしまいます。