大飯原発運転停止求め提訴

NHKは 今夜、 「 大飯原発運転停止求め 提訴 」 の ニュースを 放送しました。(こちら

大飯原発運転停止求め提訴

運転が止まっている関西電力大飯原子力発電所の2基について、

住民グループが 「 原発の安全対策の指針に、 福島の原発事故の教訓が反映されていない 」 として、 国に運転再開を認めないよう求める訴えを 大阪地方裁判所に 起こしました。

提訴したのは、 滋賀県を中心に 大阪と京都の住民、 合わせて 80人です。

福井県にある関西電力大飯原発の3号機と4号機は、 定期検査のため停止中で、 国の原子力安全委員会が、 近く、 ストレステストの検証結果を示すことに なっています。

原告らは、 「 定期検査で使われる原発の安全対策に関する国の指針は、 福島の原発事故のようにすべての電源が長時間にわたって同時に失われる事態を想定していない。

誤った指針に基づいて運転を再開すれば、 重大な事故が起きる危険がある 」 と 主張し、

指針が改定されるまで 国に定期検査の終了を認めないよう求めています。

原告団代表の辻義則さんは、 「 原発は 政治的判断ではなく、 科学的に安全でなければ、 絶対に 再稼働すべきではない 」 と 話しています。

一方、 国の原子力安全 ・ 保安院は 「 訴状が届いていないので、 コメントを 差し控えたい 」 としています。

大飯原発をめぐっては、 別の住民グループが、 関西電力に 運転を再開しないよう求める仮処分を 裁判所に申し立てています。