「映画人九条の会 mail No.48」

映画人九条の会事務局から 「映画人九条の会mail No.48」 が 届きましたので紹介します。






紙面の一部を転載します。

憲法審査会の動向を注視しよう!

 今年、自民党も、みんなの党も、たちあがれ日本も、橋下「維新の会」も、次々も改憲案を発表しました。

自民党の新しい改憲案などは、天皇を元首とするとんでもなく右翼的なものですが、このような改憲案ラッシュはなぜ起こっているのでしょうか。

 それは、「大連立」によって改憲の舞台が整うかもしれない、という期待感からではないでしょうか。

65年間できなかった改憲が実現できる機会が訪れた、と感じているに違いありません。

 また、この「大連立」の動き、改憲ラッシュと軌を一にするように、衆参両院の憲法審査会の活動が活発になっています。

 憲法審査会は、「日本国憲法及び日本国憲法に密接に関連する基本法制について広範かつ総合的に調査を行い、憲法改正原案、日本国憲法に係る改正の発議又は国民投票に関する法律案等を審査する機関」です。

憲法改正案をまとめ、発議に関する法案をまとめるところまで憲法審査会が担うことになるかもしれません。

 80%以上の議席を持つ「大連立」の下で憲法改正案をまとめられたら、大変なことになります。

改憲勢力は勝てる見通しもないまま発議はしないと思いますが、80%以上の賛成で発議されたら、国民投票段階で潰そうと思っても難しい状況になります。

 各党の改憲案の危険な中身を学習し、批判活動を旺盛に進めるとともに、憲法調査会の動向にも十分注視しなければなりません。

改憲世論調査が再逆転──改憲派が多数に! 
 
 私たちが注目しなければならない事実が、もう一つあります。

読売新聞社をはじめとした各社の世論調査では、九条の会の活動の発展とともに数年前に憲法改正反対派が賛成派を上回り、逆転しました。

 ところが最近の読売新聞の世論調査では、改憲賛成派が再逆転して、反対派を上回っています(2011/9調査=賛成43%、反対39%。2012/3調査=賛成54%、反対30%)。

 これは重大な事態です。

今こそ九条の会の存在意義が問われています。

改憲勢力に「九条の会恐れるに足りず」と思われたら負けです。

 脱原発では、革命的とも思える新しい社会運動の波が起こっています。

私たちも憲法9条、25条が生きる社会の実現をめざして、九条の会の活動を再度盛り上げていきましょう。