「 年金 2.5% 削減 」 が 棚上げ
報道によれば、政府は 8月28日、年金を 2.5% 切り下げる 国民年金法改正案 について、今国会での成立 を 断念したという。
これにより、 今年 10月から始める予定だった 年金の削減 は、棚上げされる見通しです。
厚生年金、 国民年金、 共済年金の受給額 は、 物価 に スライドさせることになっていますが、
2000年 〜 2002年度 に 物価が 計 1.7% 下がった際、
当時の与党、 自民 ・ 公明両党は 景気に悪影響を及ぼすことを懸念し、
私たち高齢者の運動にも押され、 年金額を引き下げることなく、 そのまま据え置きました。
政府は、 この時の据え置きが膨らみ、 今の年金額は 2.5% 高くなっているとの 口実で、
今国会 で 国民年金法改正案 を 成立させ、10月から3年で 年金を2.5%減らそうとしていたのです。
ところが、28日に 野田佳彦首相に対する問責決議案 が 提出されたため、
9月8日 の 国会会期末が迫る中で、
国民年金法改正案の審議 が ストップ、同法案 の 成立 を 断念したということです。
これは、年金者組合の運動 と 世論の成果です。
この成果 の 確信 に たって 今後の運動 を 攻勢的に 大きく展開していきましょう。
年金者組合は、 当面する 日本高齢者大会、 県高齢者大会、 年金者一揆など を 成功させる中で、
年金 2.5% 切り下げ法案 を 廃案にさせ、 消費税増税法 を 実施させないために、宣伝、署名を大きく展開する方針です。