「消費者物価指数が下がった」のに、パン製品値上がりの不思議

 
民主党政権は、「消費者物価指数が下がった」ことを口実にして、2011年度の年金額を0.4%引き下げた。

私たち年金者組合は、「消費者物価指数の低下は高校授業料無料化と薄型テレビの値下げ等によるもので、生活に欠かせない食料品等は値上がりしている」として、年金額の引き下げに反対してきた。


製パン最大手の山崎製パンは、5月17日、食パンの出荷価格を7月から平均約7%値上げすると発表した。菓子パンと和洋菓子も平均約5%値上げする。

他の製パン各社も、「小麦価格の高騰」を口実にして追随するだろう。

政府が年金を切り下げ、大企業が食料品を値上げする、そして、庶民が泣く。こんなことが何回も何回も繰り返されてきたし、これからも続くのだろうか。

フランスでは、政府が年金を改悪すると言えば、何百万人ものデモ、ストライキで国中が揺れる。

「フランスでは権力者が国民を恐れるが、日本では国民が権力者を恐れる」という人がいた。

権力者が国民を恐れるような日本をつくり、高齢者の生活を守るには、私たち年金者組合がもっともっと大きくなって頑張らなければ・・・。