信州太郎さんの話

年金者組合長野県本部の機関紙 「第264号」 から、信州太郎さん(85歳)の投稿記事を紹介します。


私は印刷労働者だった。

戦前は、博打打ちの次にランクされるほど、遊び人が多い職人の世界だった。

戦後すぐ、その印刷労働者になった。

大抵の賭け事は身についた。

そして、印刷職場を渡り歩いたのは十指に近い。

職場が変わる度に腕が上がり、賃金も上がるからだ。

軍需会社にいた昭和17年に、戦費調達のために厚生年金ができた。

私は16歳で入れられた。

年金知識が全くなく、昭和29年に結婚した時、妻に年金証書を7枚ぐらい渡して 「どうだ!」 と、見栄をきったものだ。

妻は年金に詳しく、呆れて社会保険事務所に行って、一本の証書にしてもらった。

定年退職をして20年、年金騒ぎがおき、調査票が来た。

覚えている限りの職場を年代別に列記して送った。

その結果、なんと33ヶ月分の欠落があった。

保険機構に2回行って、いろいろと詰めた話し合いをやった。

そして、日時はかかったが、250万円の保険金を取り戻すことができ、年金額も少しばかり上がった。

こうしたケースはそうないと思うが、少しでも失われた年金を取り戻すようにしたいものだ。

信州太郎(85歳)


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以上の記事と直接関係ありませんが、

若かりし頃は夏山登山を楽しんだが、今は 「ちょっと・・・」 という方のために、折にふれ、夏山の写真を紹介します。

初回は、長野県白馬大池の畔で撮影した 「チングルマ」の写真です。