生活保護老齢加算 「 廃止は合憲 」

今夜のNHKニュースによれば、 最高裁は 「 生活保護老齢加算廃止は 憲法違反 」 との訴えを 退けました。(こちら

生活保護老齢加算 「 廃止は合憲 」

生活保護を受けているお年寄りたちが、70歳以上の人に支給されていた 「 老齢加算 」 を 国が廃止したのは 不当だと訴えた裁判で、

最高裁判所は 「 老齢加算の廃止は 最低限度の生活を保障した憲法に 違反しない 」 として 訴えを 退けました。

生活保護老齢加算は、 70歳以上のお年寄りに対し、 月に 1万5000円から 1万8000円 程度 上乗せして支給されていたもので、 国の決定で 6年前に廃止されました。

これについて、 生活保護を受けている東京都内のお年寄り11人が 廃止は不当だと 訴えていました。

28日の判決で、 最高裁判所 第3小法廷の 岡部喜代子裁判長は 「 70歳以上のお年寄りが 60代の人より 支出が多いとは 認められない。

加算の廃止は、 厚生労働大臣の裁量で 認められるべきもので、 判断に問題はない 」 と 指摘しました。

そのうえで、 老齢加算を廃止したことは、 最低限度の生活を保障した憲法に違反しないとして 上告を退けました。

老齢加算 」 の廃止を巡っては、 全国の9か所で、 合わせて およそ100人が訴えを起こしていて、 28日の最高裁の判断は、 ほかの裁判にも 影響を与えることになります。


2月15日、滋賀県庁前で行われた 「 怒りの座り込み集会 」 で、大津 生活と健康を守る会の池田千枝子さんは、 次のように訴えました。

老齢加算が廃止されてから 『 1日の食事を3回から2回にした 』 『 近所のお葬式にも出られない 』 と 切実な声が寄せられている 」

最高裁の裁判長には、このような生活実態は理解できないのでしょうが、もっと、庶民の声を真摯に聞いてほしいものです。